GPSデータをチェックする際、
総活動量、つまり総移動距離だけを確認していませんか?
もしそうであれば、GPSがもたらす効用のほんの一部しか
得られていないことになります。
今日は、分当たり移動距離指標であるDPMについて見ていきましょう。
DPMとは?
DPM(Distance per Minute:分当たり移動距離)
→ 試合中に選手が1分間に何メートル移動したかを示す指標です。
DPMは単なる距離ではなく、時間に対する活動量を示すため、
試合中にどれだけ絶え間なく動き続けたかを表す指標です。
試合が終わったあとに、ある選手は10km、別の選手は7km走ったとします。
それでは、どちらの選手の方がより良く動いたのでしょうか?
多くの人は10kmという距離を見て判断しがちですが、
両選手のプレー時間を知ると、その評価は変わる可能性があります。
例えば、延長を含めて100分間の試合をした場合、
10kmを走った選手のDPMは100m/分、
50分間出場して7kmを走った選手のDPMは140m/分となります。
このように、毎試合フル出場できれば理想的ですが、
現実的にはそうはいきません。
日々変化する練習時間やセッション、
または試合中の交代出場や途中交代など、
一部の時間しかプレーしないことが多いのです。
そのため、単純に総走行距離だけで
体力レベルを把握するには限界があります。
そのため、エリートレベルの選手たちは、
総プレー時間に対する移動距離およびその平均値を確認することで、
体力レベルやコンディション維持能力を分析しています。
DPMを把握することで得られるインサイトとは?
プレー時間の違いがあっても比較が可能
選手ごとに出場時間が異なるため、
総移動距離だけでは活動量の比較が困難です。
DPMは分当たり移動距離を意味するため、
出場時間に関係なくどれだけ動いたかを把握できます。
試合のテンポを客観的に数値化できる
高いDPMはテンポが速く、攻守の切り替えが多い試合であることを示し、
低いDPMは比較的ゆっくりとしたテンポや静的な時間が多い試合であることを示します。
ポジションごとの特徴を把握できる
ポジションによってDPMが高いか低いかが明確に現れる場合があります。
同じポジションでも、DPMの値からその選手の特性を把握することができます。
自分のポジションでどの程度のDPMが出るのか?
SOCCERBEEでは、ポジションおよび選手レベル別のベンチマーク範囲を提供しています。

アマチュア、プロ、エリートの3つのカテゴリーに分類されています。
ポジションや選手のプレースタイルによって多少の差はありますが、
最も顕著なのは中央に位置するミッドフィルダーの選手たちで、
彼らのDPM数値が最も高い傾向にあります。
一方で、ゴールに最も近い位置でプレーし、
スペースの露出を最小限に抑えつつライン間の距離を保つことが求められる
センターバックは、比較的低いDPMを記録することが分かっています。
では、世界最高レベルの選手たちが集まった前回のワールドカップではどうだったのでしょうか?

ミッドフィルダーの数値が最も高いことが分かります。
試合の中心エリアで広い範囲をカバーし、
試合をコントロールしながら、
攻守の両面で貢献しなければならないという
ポジション特性が反映された結果です。
他のポジションにも同様の傾向はありますが、
中央のミッドフィルダーには特に多くの運動量が求められ、
高いボリュームの動きを継続的にこなせる能力が
このポジションに必要な資質の一つであることを示しています。
さらに、近年のサッカーでは最前線のフォワードにも、
サイドへの動き、守備への参加、相手ボール保持時の積極的なプレッシング、
ラインブレイクなど、多様な役割が求められるようになっています。
そのため、最前線のフォワードも中央ミッドフィルダーに匹敵するほど
高いDPMを記録するケースが見られます。

DPMを深く理解する
DPMは、選手の全体的な活動量を示す指標です。
これを基に、選手が持つ試合体力のレベルを把握することができます。
しかし、「DPMが高い=良い選手」と単純に断言することはできません。
DPMは「どれだけ多く動いたか」を示す指標ではありますが、
ポジション、選手のレベル、チームの戦術、試合展開、
さらには相手チームの戦術など、試合ごとにさまざまな要因が影響するためです。
そのため、DPMを使って選手の体力レベルを評価する際には、
1試合や特定の試合だけで判断するのではなく、
直近5〜10試合の傾向を見ることが重要です。
試合ごとにどの程度の変動があるのか、
トレーニング量が増えた後もDPMが維持または向上しているのか、
同じDPM数値の試合でも以前より疲労感が少なかったのか、など。
このようなパターンを分析することで、
自分の全体的な体力や回復力、
速いテンポの中でも強度を維持できる適応力を把握することができます。
DPMを理解し、自分の試合体力レベルを把握すべき理由
前述の通り、試合ごとに様々な要素や変数によって数値の差が生じます。
したがって、継続的な計測とトラッキングを通じて、
自分の平均的な体力レベルがどの程度なのか、
またDPMの数値に応じて自分がどのくらい
疲労を感じたのかを把握することが重要です。
実際、GPSを活用しているプロサッカークラブでも、
同じポジションで同程度の技量を持つ選手であれば、
DPMの数値が高い選手の方が、
チームの状況や戦術に応じて起用されやすい傾向があります。
1分あたり4〜5m多く前進できる選手であれば、
100分間で400〜500m多くカバーできるということになります。
これは、DPMが低い選手よりも運動場を1周半分多く走っているのと同じです。
このような選手を「より誠実で戦略的に有用な選手」と評価する見方は、
データに基づいても非常に合理的だと言えるでしょう。
本日はDPMについて一緒に学びました。
SOCCERBEEと共に、選手として自分自身の基準を見つけ、
その基準を継続的に維持しながら、ポジションやチーム戦術に合わせて
最適な方向へ調整していきましょう。

GPSデータをチェックする際、
総活動量、つまり総移動距離だけを確認していませんか?
もしそうであれば、GPSがもたらす効用のほんの一部しか
得られていないことになります。
今日は、分当たり移動距離指標であるDPMについて見ていきましょう。
DPMとは?
DPM(Distance per Minute:分当たり移動距離)
→ 試合中に選手が1分間に何メートル移動したかを示す指標です。
DPMは単なる距離ではなく、時間に対する活動量を示すため、
試合中にどれだけ絶え間なく動き続けたかを表す指標です。
試合が終わったあとに、ある選手は10km、別の選手は7km走ったとします。
それでは、どちらの選手の方がより良く動いたのでしょうか?
多くの人は10kmという距離を見て判断しがちですが、
両選手のプレー時間を知ると、その評価は変わる可能性があります。
例えば、延長を含めて100分間の試合をした場合、
10kmを走った選手のDPMは100m/分、
50分間出場して7kmを走った選手のDPMは140m/分となります。
このように、毎試合フル出場できれば理想的ですが、
現実的にはそうはいきません。
日々変化する練習時間やセッション、
または試合中の交代出場や途中交代など、
一部の時間しかプレーしないことが多いのです。
そのため、単純に総走行距離だけで
体力レベルを把握するには限界があります。
そのため、エリートレベルの選手たちは、
総プレー時間に対する移動距離およびその平均値を確認することで、
体力レベルやコンディション維持能力を分析しています。
DPMを把握することで得られるインサイトとは?
プレー時間の違いがあっても比較が可能
選手ごとに出場時間が異なるため、
総移動距離だけでは活動量の比較が困難です。
DPMは分当たり移動距離を意味するため、
出場時間に関係なくどれだけ動いたかを把握できます。
試合のテンポを客観的に数値化できる
高いDPMはテンポが速く、攻守の切り替えが多い試合であることを示し、
低いDPMは比較的ゆっくりとしたテンポや静的な時間が多い試合であることを示します。
ポジションごとの特徴を把握できる
ポジションによってDPMが高いか低いかが明確に現れる場合があります。
同じポジションでも、DPMの値からその選手の特性を把握することができます。
自分のポジションでどの程度のDPMが出るのか?
SOCCERBEEでは、ポジションおよび選手レベル別のベンチマーク範囲を提供しています。
アマチュア、プロ、エリートの3つのカテゴリーに分類されています。
ポジションや選手のプレースタイルによって多少の差はありますが、
最も顕著なのは中央に位置するミッドフィルダーの選手たちで、
彼らのDPM数値が最も高い傾向にあります。
一方で、ゴールに最も近い位置でプレーし、
スペースの露出を最小限に抑えつつライン間の距離を保つことが求められる
センターバックは、比較的低いDPMを記録することが分かっています。
では、世界最高レベルの選手たちが集まった前回のワールドカップではどうだったのでしょうか?
ミッドフィルダーの数値が最も高いことが分かります。
試合の中心エリアで広い範囲をカバーし、
試合をコントロールしながら、
攻守の両面で貢献しなければならないという
ポジション特性が反映された結果です。
他のポジションにも同様の傾向はありますが、
中央のミッドフィルダーには特に多くの運動量が求められ、
高いボリュームの動きを継続的にこなせる能力が
このポジションに必要な資質の一つであることを示しています。
さらに、近年のサッカーでは最前線のフォワードにも、
サイドへの動き、守備への参加、相手ボール保持時の積極的なプレッシング、
ラインブレイクなど、多様な役割が求められるようになっています。
そのため、最前線のフォワードも中央ミッドフィルダーに匹敵するほど
高いDPMを記録するケースが見られます。
DPMを深く理解する
DPMは、選手の全体的な活動量を示す指標です。
これを基に、選手が持つ試合体力のレベルを把握することができます。
しかし、「DPMが高い=良い選手」と単純に断言することはできません。
DPMは「どれだけ多く動いたか」を示す指標ではありますが、
ポジション、選手のレベル、チームの戦術、試合展開、
さらには相手チームの戦術など、試合ごとにさまざまな要因が影響するためです。
そのため、DPMを使って選手の体力レベルを評価する際には、
1試合や特定の試合だけで判断するのではなく、
直近5〜10試合の傾向を見ることが重要です。
試合ごとにどの程度の変動があるのか、
トレーニング量が増えた後もDPMが維持または向上しているのか、
同じDPM数値の試合でも以前より疲労感が少なかったのか、など。
このようなパターンを分析することで、
自分の全体的な体力や回復力、
速いテンポの中でも強度を維持できる適応力を把握することができます。
DPMを理解し、自分の試合体力レベルを把握すべき理由
前述の通り、試合ごとに様々な要素や変数によって数値の差が生じます。
したがって、継続的な計測とトラッキングを通じて、
自分の平均的な体力レベルがどの程度なのか、
またDPMの数値に応じて自分がどのくらい
疲労を感じたのかを把握することが重要です。
実際、GPSを活用しているプロサッカークラブでも、
同じポジションで同程度の技量を持つ選手であれば、
DPMの数値が高い選手の方が、
チームの状況や戦術に応じて起用されやすい傾向があります。
1分あたり4〜5m多く前進できる選手であれば、
100分間で400〜500m多くカバーできるということになります。
これは、DPMが低い選手よりも運動場を1周半分多く走っているのと同じです。
このような選手を「より誠実で戦略的に有用な選手」と評価する見方は、
データに基づいても非常に合理的だと言えるでしょう。
本日はDPMについて一緒に学びました。
SOCCERBEEと共に、選手として自分自身の基準を見つけ、
その基準を継続的に維持しながら、ポジションやチーム戦術に合わせて
最適な方向へ調整していきましょう。